職場やチームの団結力を高める!チームビルディングの目的と手法
チームとは、共通の目標を達成するために協力するグループのことです。
企業の部署やスポーツクラブ、サークル活動などももちろん当てはまりますし、チームの目的や状況によって、チームごとに掲げている目標も違っています。そんなチームにおいて、「団結力が低い」「なかなか目標を達成できない」などの課題にお悩みの方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、そうしたお悩みを解決する方法として「チームビルディング」をご紹介します。
目的や具体的な方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
チームビルディングとは?
チームビルディングとは、文字どおり「チーム作りのための取り組み」を指します。各チームメンバーが主体となって能力を発揮し、チーム一丸となって目標の達成を目指すグループを作ることを目的としています。
チームビルディングを行う目的 は複数あります。例えば「チームの目標を明確にしてメンバーに共有すること」や「チームのパフォーマンス向上させること」などがそうです。企業の部署であれば「月間売上◯万円」「月間契約数◯件」といった具体的な目標を立て、それをメンバー全員に共有しますよね。、これは、何のために業務を行うのか、何のためにスキルアップに努めるのかを明確にすることで、チームの団結力をよりいっそう高める狙いがあるのです。
また「チーム内のコミュニケーションを活性化させること」も目的のひとつ。個人の能力が高くてもメンバー同士でコミュニケーションを取らなければ、チームとして万全の力を発揮できません。チームビルディングを通して会話や相談がしやすい環境を作ることで、チームとしての団結力が高め、業務の効率化も図れます。
チームビルディングの手法
チームビルディングと一言でいっても、その種類はさまざま。以下で、すぐに実践できるチームビルディングの手法を4つご紹介します。
1.ミーティング
定期的なミーティングは、気軽に試せるチームビルディングの手法のひとつです。ミーティングの目的はチームの目標を再認識したり、現状を確認したり、メンバー間のコミュニケーションを図ったりとさまざまです。どのような目標を掲げていたのか、チームメンバーが抱えていて解決したい問題があるかなど、目標を達成する上で必要な情報を確認・共有できるので、団結力アップが期待できます。
チームビルディングの効果をさらに引き出すためには、ミーティングに変化をつけることもポイントです。例えば、ミーティングを毎回会議室で行っているなら、時には外に出てランチを楽しみながら情報を確認・共有してみてはいかがでしょうか。メンバーがリラックスできる空間を作ればより多くの意見が出やすくなるので、より密なミーティングになります。
2.ビジネスゲーム
ビジネスゲームとは、教育・研修用に開発された「ビジネスの一部を疑似体験できるゲーム」のことです。大人だけでなく子どもも楽しめる内容で、チーム対抗での勝負がおすすめです。たくさんの種類があり、どのゲームもメンバー同士でコミュニケーションを取らなければ勝利することは難しいというのがポイントです。そのため、「ゲームに勝利する」という共通目標をもとに楽しくチームビルディングができますよ。
ビジネスゲームの一種である「マシュマロチャレンジ」は、マシュマロを使ってどれだけ高い自立可能なタワーを作れるかを競うゲームです。使用する道具は乾燥パスタ20本、マシュマロ1つ、セロハンテープ、紐、はさみの5つ。これらの道具を使って、チームで協力しながら制限時間内になるべく高いタワーを作ります。タワーの頂点にマシュマロを置く、または頂点のパスタにマシュマロを刺さなければいけませんので、高さだけでなくバランスも考慮しないとゲームに勝つことができません。
そんなマシュマロチャレンジの要は、PDCAサイクルを回すことです。PDCAとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字で、これらのサイクルを繰り返して課題を解決していきます。マシュマロチャレンジでは、例えば一回目で勝てなかったときにPDCAサイクルを回して再度作戦を練ることでで、より高いタワーを作れるかもしれません。何が問題だったのか、どうすればより高いタワーを作れるかをみんなで考え、実際に試してみることで、団結力アップが目指せます。
3.アクティビティ
アクティビティも、チームビルディングの手法のひとつ。アクティビティには、例えばバーベキューやビーチパーティーなどのレクリエーション、フットサルやバレーボールなどのスポーツ、旅行などが挙げられます。プライベートな空間を演出できるので、コミュニケーションを取りやすくなることはもちろん、メンバーの意外な一面を知ることもできるので、チームの団結力をグンと高められます。アクティビティを行う頻度は、数ヶ月に一回くらいがおすすめといわれています。
4.ユニフォーム
チームビルディングには、「みんなでおそろいのユニフォームを着る」という方法もあります。みんなでお揃いのユニフォームを着ることで、誰が同じチームのメンバーかパッとひと目で分かるので、チームメンバーの一員だという気持ちが強くなります。また、メンバーの気持ちの切り替えにも役立ちます。例えば、企業の部署でユニフォームを作ったた場合、ユニフォームを着たら気持ちが仕事モードに切り替わりやすくなります。これにより、仕事に対するモチベーションアップが狙えます。
チームビルディングを行うタイミング
チームビルディングを行うタイミングに、特に決まりはありません。以下でご紹介する3つを参考に、チームに合ったタイミングで行ってみましょう。
新しいメンバーが加入するとき
新しいメンバーが加入すると、チームを思うように運営できなくなることがあります。その主な理由は、コミュニケーションをうまく取れなかったり、考え方が違ったりなどから、既存のメンバーとなかなか親しくなりきれないためです。このタイミングでチームビルディングを行えば、メンバー間のギャップが埋まって、チームの団結力が今以上にアップできるかもしれません。
チームの成果を出したいとき
チームの業績があまりよくないときに、仕切り直しとしてチームビルディングを行うのもおすすめです。業績があまりよくないの原因は「メンバーが別々の方向を向いている」「コミュニケーションや報連相が不十分」など、さまざまです。チームビルディングを通してチームの現状をみんなで分かち合い、目標とやるべきことを再確認することで、問題を解決する道筋が見えてきます。
チームの雰囲気を良くしたいとき
「チームの雰囲気が良くない」「マンネリ化している」などと感じたときに、チームビルディングを行うのもおすすめ。雰囲気の良し悪しは、メンバーのモチベーションに大きく関わります。楽しく目標達成を目指せる環境を作るためには、チームビルディングの一環としてビジネスゲームやアクティビティを行いましょう。コミュニケーションの場が生まれるだけでなく、互いを尊重する気持ちの芽生えにもつながるので、効率的に明るく活気に満ちた雰囲気を取り戻せます。
チームビルディングを行って団結力を高めよう
チームの目標を共有したり、メンバー同士のコミュニケーションを活性化させたりするために、チームビルディングを行ってみませんか?「チームの団結力が低い」「チームが掲げる目標をなかなか達成できない」などの問題にお悩みの方は、ぜひこの機会にチームビルディングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。