【レポ】藍染体験ワークショップでオリジナルを作る楽しさを再発見!
近年様々なワークショップが開催され、自宅で自分で準備するのは難しくてもワークショップなら気軽に参加できる、という機会が増えてきました。藍染体験ワークショップもそのひとつで、興味があっても自宅でキットを使うのは少しハードルが高いという場合も少なくありませんよね。
今回は社内向けに開催された藍染体験のワークショップに参加しました。スタッフの子ども達も参加可能だったため、年長~小学生の子どもたちも参加していました。日常生活の中ではなかなかできない経験なので、お母さんやお父さんと一緒に楽しく試行錯誤する姿がみれました。
藍染とは、蓼藍(たであい)や沖縄の琉球藍を染料として染めた布や、染める行為のことをいいます。よく耳にする「ジャパンブルー」という言葉も元々は藍染のことを指しており、これは明治初頭に日本を訪れた英国人化学者ロバート・ウィリアム・アトキンソンが、藍色に染められた着物やのれんなどを見て「ジャパンブルー」と呼んだことがはじまりと言われています。
寒色なのにどこか優しさや人の温かさを感じる藍色は日本人にとっては馴染みのある色ですよね。
ワークショップの流れ
ワークショップは午前の部と午後の部の2回に分けて2時間ずつ開催されました。
染め方は様々でしたが、今回のやり方は基本的に以下のような流れでした。
①まず初めに染めたいウェアやグッズを5~10分程度、水に浸します。
染めるウェアやグッズは用意してあったものを使用するか、持ち込みも可能だったため、シーツやストールを持ってきている方もいました。
②染料に2~3分つけて染めます。
染料からだしたばかりのときは緑に見えましたが、空気に触れると徐々に藍色に変わって行き、その様子がとても美しかったです。
③最後に染料から取り出したら水ですすぎ、広げて乾かして完成!
2時間のワークショップの中では完全に乾かすことができなかったので、各自持ち帰って乾かしました。
ワークショップのテーマは「オリジナルを楽しむ」
今回のワークショップのテーマは「藍染体験を通してオリジナルを楽しむ」「自分だけのオリジナルができた時の嬉しさを感じる」でした。
そのため絞り方や染め方に細かな指定はなく、主催スタッフの説明を参考に、各自好きな絞り方をして染めていきました。
今回実践した方法を5つご紹介していきます。
しわしわ絞り
生地をしわしわにして、原液をスプーンですくって垂らし、少しずつそめていきました。垂らし具合によって染まり具合がかわっていくのでおもしろいですよね。
完成したTシャツがこちら。不均一に染まったまだらな模様がとってもおしゃれに仕上がりました。
渦巻絞り
生地を渦巻状に丸めて縛り、染めていきました。今回は白生地とブルー生地を染めてみました。
完成したTシャツがこちら。それぞれ放射線状に模様が浮かび上がり、美しい仕上がりですね。
板締絞り
生地を折りたたみ、割りばしなどではさみ固定したまま染めていきました。
こちらは参加者が持ち込んだ生地です。三角に折りたたんだ生地にきれいな格子状の模様が浮かび上がりました。
根巻絞り
写真のようにランダムに生地を少しずつつまみ、輪ゴムで止めてから染めていきました。
参加者の持ち込みTシャツです。仕上がりの写真を見せていただいた際、朝顔のような美しい模様に感じました。
ろうけつ染め
ろうを付けた筆でTシャツにイラストや模様を描いていきました。ろうで描いた部分は染まらず生地色が残り、それ以外の箇所が藍色に染まります。
完成したTシャツです。藍色に染まったTシャツに躍動感あふれるタコが漂っていて素敵な仕上がりです。
ろうけつ染めは後処理がかなり大変だったようです。ですが、後処理除けば子どもたちもとても楽しい作業だったようでした。
今回藍染に使用した商品
使用した商品の一部ですが、綿のTシャツやバッグであれば写真の通り染めていくことができました。下記のリンクから商品を購入することができますので、これから藍染体験のワークショップに参加する予定のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
United Athle(ユナイテッドアスレ)5.6ozハイクオリティーTシャツ
Printstar(プリントスター)4.0オンス ライトウェイトTシャツ
まとめ|藍染体験ワークショップに参加してみて
参加したみなさんから感想を聞いてみました。
「どんなデザインにするか考えている間もとても楽しく、オリジナルを作る時はこんなふうにワクワクするんだなあと感じました。」
「実際に体験してみて、思っていた染め具合になるには やはり経験が必要であることを痛感しました。T シャツを縛る強さ・染める液につける時間など奥深さを感じました。」
「狙った柄を出すのは難しいなと思いましたが、仕上がりにはすごく満足しています。また紅茶染や草木染など、藍染以外にもいろいろな染め物にチャレンジできたらと思いました。」
「出来上がるまではどうなるか全くわからず、出来たらできたで想像していた通りとはいかず。でもそれはそれで味のある感じになったので満足しています。」
参加した皆さんがそれぞれにオリジナルを作る楽しさを再発見したり、藍染の奥深さを感じてまたやってみたいと思ったり。思った通りのデザインに仕上げることが難しかったと感じつつも、オリジナルを作る楽しさを再発見し、藍染の美しさに満足できるワークショップでした。
藍染体験をしてみたいけど、近くて開催している場所がない・・・という方は、自宅で藍染体験ができるキットも販売されていますのでぜひチャレンジしてみてくださいね。