“身につける”が一体感に。ダンスチーム「Prime Time」が語るTシャツの効果

関西を中心に活動しているエンターテイメントダンスチーム「Prime Time」は、きらびやかな衣装と、誰もが笑顔になれるハピネスなダンスが特徴の正統派ダンスチーム。

 

ステージで披露するだけではなく、CMや映画出演のほか、教育機関でのダンス指導やダンススタジオでの講師など幅広く活躍しています。

 

このチームがはじめてユニフォームとしてのオリジナルTシャツを制作し、現場で着用したのは2018年秋のこと。そして現在、チームは2019年4月にグランドオープンするダンススタジオの準備に奔走中。オープンに向けてスタジオスタッフも増えるとのことで、今後ますますオリジナルTシャツの役割が大きくなりそうです。

 

▲「Prime Time」を主宰する奥西貴子さん

 

ダンスチームのユニフォームとしてオリジナルTシャツを作った理由、そしてその効果について、主宰の奥西貴子さんにお話を伺いました。

 

カジュアルな中にも気品を。色も形もこだわったシンプルシックなデザインTシャツ

 

――「Prime Time」は、ミュージカルのように作り込まれた衣装でダンスを披露する「正統派のダンスチーム」です。そんな「Prime Time」がオリジナルのユニフォームとしてカジュアルなTシャツを選んだのはなぜですか?

 

奥西さん:中学で「ダンス」が必修化されて以来、教育機関で指導する機会が増えたのですが、それに適したユニフォームがなかったんです。また、ダンスレッスンは動きやすさを考えて、ジャージやTシャツを着用するのが通例です。そこで、ダンス指導にふさわしいTシャツを作ることに決めました。

 

2018年の秋にある中学校で行われた「ふれあいスクール」というイベントに合わせてオリジナルTシャツを作ることになったのですが、決めてからイベント開催までの期日が短かったので大変でしたね。最初は「なんでもいいから、とにかく早く」とお願いしたつもりでしたが、いざオーダーすると「あれもこれも」と希望が出てきてしまって(笑)。

 

 

――どのような流れでカラーやデザインを決めていったのでしょうか?

 

奥西さん:最初に“カジュアルでありながら女性らしいスタイル”というイメージがありました。ベースカラーは、学校で教えるシチュエーションを考え、清潔感のある「白」に。そして、胸元にチームロゴをワンポイントで入れました。前方からの視認性が高くなるよう、ロゴを大きくしています。また、ロゴが華やかになるようにチームのイメージカラー「ゴールド」を入れています。

 

 

――カラー・デザイン・シルエットを決めるうえで注意した点はありますか?

 

奥西さん:ベースカラーは蛍光色のような純白ではなく、アイボリーと純白の間の「バニラカラー」にこだわりました。この色は肌なじみが良く、親しみやすさと上品さを感じさせる絶妙なカラーなんですよ。ロゴの部分でいうと、ゴールドのラメをのせて、キラキラしたイメージを加えました。ラメが入ることで“ショーっぽさ”を演出できるので「Prime Time」らしさを出すためにも絶対に入れたかったんです。

 

Tシャツはユニセックスなアイテムだけあって、少しボーイッシュな雰囲気に仕上がることもありますよね。また体操着を連想させるので、そうならないようにシルエットにも注力しました。ほどよくデコルテが見えるネックラインと、幅が狭い襟ぐり、細めの身幅をセレクトしています。ほどよくフィット感のあるシルエットにして、女性らしさと動きやすさを追求しました。シルエットの細かな部分までこだわれるのは、「オリジナルTシャツだからできたこと」だと思っています。

 

視覚で再認識した「私たちはチーム」という連帯感

 

――オリジナルTシャツを作ると決まったときのメンバーの反応はいかがでしたか?

 

奥西さん: 「Tシャツを作る」とメンバーに報告したとき、良い反応だったので安心しました。納品後に着用したときも「かわいい!」「シンプルなデザインだから誰が着ても違和感がない」「色が合わせやすい」と好感触でした。

 

 

――オリジナルTシャツを作る前と後で、チームに何かしら変化のようなものは見られましたか?

 

奥西さん:「チームっぽくなった」「みんなとおそろい感が嬉しい」「一体感がある」といった意見が聞けました。おそろいのTシャツを着ることで連帯感が高まったと思います。はじめて私たちのチームに制服ができた、という感じですね。これまでもチームワークの固さは自慢でしたが、さらにチームの絆が深まったと感じています。

 

生徒用の「色違い」を作成予定。レベルアップの目印にもオリジナルTシャツを

 

――現在のオリジナルTシャツは白バージョンだけですか?

 

奥西さん:2019年4月21日にダンススタジオ「Prime Time」をグランドオープンするのですが、そこでスタジオに携わる運営スタッフにもTシャツを着用してもらいたくて、「黒」のバージョンを追加しました。黒をベースカラーに、シルバーラメのロゴをワンポイントであしらったデザインです。

 

黒はなんにでも合わせやすいベーシックカラーですし、落ち着きや高級感があります。また白バージョンにも言えることですが、どちらの色も、どのようなロケーションのステージで着用しても悪目立ちしないので重宝しています。

 

今後「スタジオ内託児室の保育士や美容担当」など、スタジオの人材を増員していく予定なので、運営スタッフ全員にオリジナルTシャツを着てほしいですね。

 

▲黒バージョンのオリジナルTシャツ

 

――ありがとうございます。今後も、新しいオリジナルTシャツを作る予定はありますか?

 

奥西さん:シンプルなテイストだけだと、華やかなカラーもほしくなるのが女心。今後は生徒さんやチーム研究生など、どなたでも着用できるカラーバージョンを追加予定です。身に着けていただくことで、スタジオやチームに愛着をもってもらえたら良いですね。

 

ただ、白バージョンは、今後もダンサーチームのメンバーのみが着用することにしています。スタジオに通ってくださる生徒さんが、レベルアップのひとつの目印として「私も白Tシャツを着てみたい」とメンバー入りを目指してくれたら嬉しいです。

 

チーム・団体運営をサポートする「オリジナルTシャツ」

チーム・スタジオの愛着心の向上に”
スタジオ内での役割分担に”
生徒さんのレベルアップの目印に”

 

「教育機関での指導用に……」と作った「Prime Time」オリジナルTシャツは、チーム・スタジオ運営にさまざまな良い影響を与えています。

 

ダンスに限らず、チーム・団体を運営されている方は、オリジナルTシャツ作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

一体感・愛着心の向上のほか、さまざまな効果を持つオリジナルTシャツが、チームや団体の運営に必ず良い影響を与えるはずです。

 

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取材・文・撮影:中河桃子

 

【取材協力】エンターテイメントダンスチーム「Prime Time」主宰 奥西 貴子

2016年、テーマパークやバレエ団で活躍するプロダンサーから結成された、ダンスを得意とする、正統派エンターテイメントダンスチーム。現在、在籍するダンサーは20名超、2017年秋には東京チームも発足し、東京・大阪を中心にイベントや舞台、各種パーティ、ビアガーデン、結婚式場などで活動中。
プライムタイムとは日本でいうゴールデンタイムを意味し、その場に応じたダンスショーで最高にハッピーな時間を提供している。チームのプロデュースや振り付けに加え、自身もダンサーとしてショーに出演。