がま口ポーチ・財布の作り方 とハンドメイドの3つの魅力
化粧品を入れたり、小物を収納したりする際に大活躍のポーチや、外出時に欠かすことができない財布などは、ハンドメイドで手軽に作ることができる雑貨です。特に、がま口タイプのポーチまたは財布は使い勝手が良く愛用者も多いアイテム。
今回はハンドメイドの魅力をはじめ、がま口の特徴や名前の由来、がま口ポーチ・財布の作り方についてご紹介していきます。
オンリーワンを生み出せる!ハンドメイドの魅力
ハンドメイドとは、「機械(工具)を使用しない」という意味ではなく、「手作り」「手製」を意味しており、手作業で作られたアイテムのことを指します。
ニッパーやドライバー、半田ごてなど、手作業をサポートする工具を用いて作ったアイテムもハンドメイドに分類されます。
言い換えれば、機械を用いて大量生産しているアイテムは、ハンドメイドではないということになります。
そんなハンドメイドにはたくさんの魅力がありますが、これからハンドメイドの魅力を3つご紹介していきます。
自分の理想を形にできる
ハンドメイドの最大の魅力は、自分の理想を形にできることです。
自分好みの素材を使用し、お気に入りのデザインに仕上げることができるので、世界にひとつだけのオリジナリティあふれる一品をつくりだせます。既成品の中から自分好みのアイテムを見つけることも可能ですが、場合によってはなかなか見つからないこともあります。
その点ハンドメイドなら、100%自分好みのアイテムを生み出せるので、一から探す手間がありません。
細部にまでこだわりを表現した「大切に扱いたい」「長く使い続けたい」という気持ちにさせるアイテムになります。
手作業ならではの温かみ
機械で大量生産されたアイテムには、品揃えが豊富であるとともに安価で購入できるというメリットがあります。その反面、デザインやカラー、形がまったく同じであることから、どこか寂しさを感じるという方も少なからずいます。
ハンドメイドなら一つひとつの制作工程を手作業で行っているため、機械を用いて生産されたアイテムにはない温かみを深く感じることができます。
自分の作品が多くの人に知ってもらえる
近年、ハンドメイドの作品を取り扱うイベントやマーケットプレイス(インターネットを介して売り手と買い手が自由に取り引きする電子市場のこと)に多くの関心が寄せられています。
自分の作品を気軽にPRすることができるだけでなく、利用してもらうこともできます。自分が制作した作品を販売して収入を得ることができる可能性も秘めています。
ハンドメイドにぴったり!がま口ポーチ・財布について
ハンドメイドで作れるアイテムにはさまざまな種類がありますが、中でもがま口ポーチ・財布は初心者の方におすすめなアイテムです。複雑な制作工程が少なく、比較的簡単に作ることができるので、気軽にハンドメイドを楽しむことができます。
ここでは、がま口ポーチ・財布のトレードマークである「がま口」の歴史と特徴、そしてがま口ポーチ・財布の魅力についてご紹介していきます。
意外と知らない!がま口の歴史と特徴
がま口とは、口金を指で捻ることで開け閉めができる袋のことを指します。「古くから日本に伝わるもの」と思っている方もいるかもしれませんが、明治時代にフランスから日本に渡ってきたといわれています。
明治政府の御用商人だった山城屋和助(やましろやわすけ)は、政府から60万円を借りてヨーロッパに出向きました。そしてフランスへ降り立った際、性別を問わず流行していた牛革をはじめ、がま口の鞄・財布に興味を持ち、それを日本に持ち帰ったそうです。その後、これらのアイテムをコピーして売り出したのが日本におけるがま口の始まりとされています。
なお、がま口という名前の由来はガマガエルのように大きく口が開くためです。また「お金が還る」という言葉遊びから、カエルは金運アップの効果が期待できると信じられていました。この点に目をつけた当時の商人が「がま口財布」として発売したことで、がま口という名前が広く知れ渡ったといわれています。
がま口ポーチ・財布の魅力
がま口ポーチ・財布の魅力は、何といっても開け閉めを楽に行えることです。
ワンタッチで口が大きく開くので、中身を確認しやすいほか、収納しているアイテムをサッと簡単に取り出すことができます。またコロンとした愛らしい形なので、持ち歩くだけで楽しい気分にさせてくれるアイテムです。
日常使いにぴったりなシンプルなデザインのものから、パーティーシーンでに活躍する華やかなデザインのものまで、種類が豊富に揃っているので、さまざまなシーンで活用できるのも魅力のひとつといえます。
ハンドメイドに挑戦!がま口ポーチ・財布の作り方
がま口ポーチ・財布はハンドメイド初心者の方にぴったりなアイテムです。これからご紹介する制作工程を参考に、ぜひ自分らしさを取り入れたがま口ポーチ・財布を作ってみてはいかがでしょうか。
がま口ポーチ・財布の材料
針
糸
外布 2枚
内布 2枚
口金
紙紐(口金とセットになっている場合は不要)
はさみ
ボンド
まち針
ペンチ
目打ち(爪楊枝やマイナスドライバーでも可)
作り方
1. 作りたいがま口ポーチ・財布の大きさに合わせて、外布と内布をはさみでカットする
2. 外布と内布、それぞれを中表に重ねてまち針で仮止めする
3. 口金を取りつける部分は避け、袋部分だけを縫い合わせる
4. 内布を表に返し、外布の中に重ねるようにして入れる
5. 2で縫い合わせなかった部分(口金を取りつける部分)をまち針で仮止めする
6. 外布と内布を重ねたまま、口金を取りつける部分を縫い合わせる
(このとき片面の一部分だけは縫わず、布をひっくり返すときに指を入れるための穴として活用する)
7. 穴から指を入れて布をひっくり返し、縫い残した部分を毛抜き合わせにして縫い合わせる
8. 内布の口金を取りつける部分にボンドで紙紐をつける
9. 口金の溝にボンドを少量つけ、目打ちで紙紐をつけた部分を押しつける
10. 最後にペンチで口金をしっかり挟んで完成
ハンドメイドでがま口ポーチ・財布を作ろう!
数ある既製品の中から自分好みのアイテムを見つけるのは、簡単なことではありません。その点ハンドメイドなら、自分が好きなデザインやカラー、形を実現できるので、より思い入れのあるアイテムに仕上げることができます。
「自分好みのポーチがほしい」「オリジナリティあふれるがま口財布を使いたい」という方は、ぜひこの機会にハンドメイドに挑戦してみてはいかがでしょうか。