ウェブからリアルへ!お揃いのTシャツでマルシェを盛り上げる!
お買い物をするとポイントが貯まり、そのポイントをみんなでシェアしあう“おすそ分け機能”を搭載したマーケットプレイス「ツクツク!!」。モノ(物販)だけでなく、コト(体験)とゴチソウ(グルメ)のチケットも購入できるECサイトとして注目を集めています。
そこに代理店として参加する、女性起業家・はしもとりょうこさんは、女性4人でチームを組んで「ツクツク!!」を広める活動に取り組んでいます。その一環として、2017年2月と9月に東京都内でリアルのマルシェを開催しました。テーマは「女性起業家1,000人プロジェクト」。そこに出店した女性起業家の皆さんとビタミンカラーのオレンジTシャツを揃え、見事マルシェを成功させたそうです。
“利他の精神”に共感。共に助け合い応援しあえる未来を構築したい
―― はしもとさんはECサイト「ツクツク!!」のどのようなところに惹かれたのでしょうか?
これまで子育てママコミュニティを作ったり、出産前は芸能事務所のマネージャーをしていたりしたのですが、もともと人と人とをつなげたり、一生懸命に頑張っている人を応援するのが大好きで。そんな私に「ツクツク!!」を紹介してくれたのが、現在一緒に活動している木暮茉実子(まみこ)さんでした。彼女は、女性起業家を支援するサービスを提供していて、私と似た価値観を持っています。
そんな彼女から「お買い物をしたら、自分だけでなく、お友だちにもポイントを“おすそ分け”できるマーケットプレイスに参加しない?」と誘われたんです。じっくりお話をお聞きしたら「私が以前から考えていたような、人に役立つ事業がここにある!」とびっくりしました。このECサイトは、ポイントをシェアできるのはもちろんのこと、他の出店者さんの情報をシェアして、それが集客につながったときにもポイントが還元されます。
つまり、相手のために動くと自分にも還元される、共存共栄の世界なんです。これって、「自分一人だけが勝ちたい、マーケットを制したい」というような考えと真逆の“利他の精神”に深く感動しました。
―― とても素敵ですね。今回のマルシェは、どのような経緯で開催の運びになったのですか?
私たち代理店は、横のつながりを大切にしています。月に1回の勉強会があったり、情報交換を密にしたり、それこそ相手のイベントをフォローしたり参加もします。でも、普段はネット上でそれぞれの事業を展開しているため、リアルの場で何かを共にすることは少ないんですね。あるとき、「リアルにイベントができるんじゃないか」って思いついたんです。そこで、チームリーダーの中山尚枝さんに相談したら、じゃあやってみようとなって。
ウェブとリアルとつないだマルシェで女性起業家の背中を後押し
―― マルシェでは「女性起業家1,000人プロジェクト」とテーマを掲げられていますが、マルシェの出店者は女性限定ですか?
基本的には女性限定です。女性の起業って、いろいろと難しいことがありますよね。結婚・子育てによって時間的な制限があったり、家族との関係性があったり……。だからECサイトで頑張っている女性事業者さんとイベントを開催することで、皆さんの事業がさらに活性化するきっかけになれば、と思いました。
―― 「なおっちマルシェ」というネーミングの由来は?
このマルシェの発起人である私と、同じチームの木暮さん、松山真由美さんの3人で名付けました。リーダーの中山尚枝さんが「なおっち先生」の愛称で呼ばれていて、やっぱり「なおっちマルシェだよね」と。
―― 可愛らしい名前ですね。第1回目の出店数はどれくらいでしたか?
2月に開催したときは2日間で、だいたい延べ20店舗くらいの方々が出店してくれました。9月に開催したときには、同じ2日間で倍以上の延べ42店舗。最初に検討していた会場では手狭になって、なんとか大きい会場を借りることができました。
―― ネットとリアルをつなげるイベントを行った手応えはいかがでしたか?
とても盛り上がって良かったです!出店者同士も互いのブースに行って、興味のある商品やサービスを受けたりしましたし、マルシェでの買い物もちゃんとポイントがつきますしね。「なおっちマルシェ」をきっかけに、近い将来「ツクツク!!」全体としてマルシェを開催するのもいいね、という話も出ています。
マルシェの象徴!出店者同士の一体感を醸成したオリジナルTシャツは宝物
―― マルシェで着用されたオリジナルTシャツは鮮やかできれいな色ですね!
最初は販売を前提で考えていたため、おしゃれで普段使いもできそうなカーキにしようとしていたんです。ですが途中で、出店者Tシャツとして非売品とすることになったので、オレンジになりました。
―― どなたかオレンジ色がお好きだったのですか?
そういうわけではないのですが……フィーリングです。話していたらなんとなく「イベントTシャツ作るならオレンジだよね」となって(笑)。この色、とても目立つし、見ているだけで元気が出るじゃないですか。
―― 確かに!ビタミンカラーともいわれますしね。
このTシャツは、私の知り合いの会社の社長さんにご協力を仰ぎ、制作いただきました。そうしたら、とても親身になってくださって……。この生地はしっかりしていて厚地だし、丈夫なんです。そのうえ、お願いしていないのに、ご厚意でキャンバス地のバッグまでお揃いで作ってくださったんですよ!
―― このバッグも可愛いですね!オレンジがアクセントになって、普段使いにも馴染みそうです。
皆さんにも好評です。エコバッグにもなりますしね。
―― このロゴはどなたがデザインをされたのですか?
これは、リーダーの尚枝さんが作ってくれました。彼女は元々デザイナーで、私が「Tシャツも作りたいんだよね」なんて言ったら、ささっとデザインしてくれたんです。ロゴの由来は聞いたことないんですが(笑)、可愛くて気に入っています。
―― 鳥が4羽いるから、チームの4人を象徴しているかと思いました。
そうかもしれないですね。なんとなく並んでいて、そんなところも似ているかも(笑)。それぞれの個性を発揮しながら、同じ方向に向かって共に羽ばたいていく、っていうメッセージかもしれません。
―― マルシェの写真を拝見すると、オレンジで埋め尽くされていますね。
そうなんですよ。イベントって、やっぱりお揃いのイベントTシャツ着ると、一体感が出ますよね!「マルシェを開催するなら、Tシャツを揃えないとね」と自然に思いましたし。
それに、女性って一緒に揃えることが基本的に好きなんだと思うんですよ。例えば部活とかサークルとか、オリジナルTシャツを揃えると仲間意識が高まるし、それをきっかけに互いの結びつきが強くなったり……。それに、思い出にもなりますよね?
―― はしもとさんにとっても、このTシャツは思い出ですか?
そうですね。このTシャツ、目立つ色ですから日常的に着ることはそうないですけど、とても大切な宝物です。
温かい縁で生まれたオリジナルTシャツから感じた“女性のパワー”
取材時、ずっと楽しそうに話をしてくださった、はしもとさん。当日は、チームの木暮さん、松山さんも駆けつけてくださり、3人のお話をお聞きしました。皆さん、人を応援することが好き、人と人との架け橋になることが好き、ということが共通しているようで、何事にも全力を傾けている姿が印象的でした。
「はしもとさんのご依頼だから」といって、品質の良いTシャツを作り、バッグまで提供してくれた女性社長。温かい縁によって生まれたマルシェTシャツは、携わった人たちの互いを思いやる気持ちがたくさんつまっているようでした。
そして、その鮮やかなオレンジTシャツからは、社会を自由に羽ばたいていく“女性のパワー”も感じられました。
Interviewer&Writer:佐藤美の
【取材協力】はしもとりょうこさん
流通ブランディングマスター
某大手芸能プロダクションのマネージャー経験と心理学を活かして、商品・人物をブランディング&コンサルティング。コンサルティングでは、潜在意識を読み解き、クライアントが自分自身とつながることを手助けしている。そして、本当にやりたいことや人生のミッションを導き出し、より輝く人生を送れるように支援。はしもとや「万店(よろずてん)」代表。