オリジナルタオルにおすすめなプリント方法とは?顔料プリントと染料プリントの違いを解説
オリジナルタオル作成によく使われるプリント方法には、顔料プリントと染料プリントの2種類があります。プリントの大きな違いは使用するインクにあります。
初めてオリジナルタオルを作る場合、プリント方法の違いがなんなのか、どちらを選べばよいのか、分からない事が多いと思います。どちらのプリント方法にもメリット・デメリットがあるため、プリントしたいデザインに適したプリント方法を選びたいですよね。
今回の記事では顔料プリントと染料プリントの特徴や違いについて、詳しく解説していきます。
顔料プリントと染料プリントのインクの特徴とは?
顔料プリントは顔料インク、染料プリントでは染料インクを使用してプリントしています。どちらのインクを使うかによって、タオルにプリントするデザインの雰囲気や、肌触り・吸水性などが変わってきます。
■顔料インク
顔料インク は 少し硬めでにじみの少ないインクです。タオルの表面にこってりとした少し硬めの顔料インクを付けてプリントしていきます。粘性があるのでインクが生地の奥深くまで染み込みません。タオル生地の表面にインクが乗っているイメージです。印刷後は、乾燥機を使って生地にインクを定着させます。
■染料インク
染料インクはサラサラしており、生地に付けるとすぐ浸透するインクです。この浸透性を利用して繊維の奥までインクを染みさせてデザインを表現します。タオルの柔らかな風合いを損なうことなくプリントできるため、肌に触れた際にも心地よく感じることができます。
顔料プリントと染料プリントそれぞれのメリットとデメリット
■顔料プリント
◎メリット
・コストパフォーマンスに優れている
・染料プリントに比べて納期が短め
・デザインをくっきり、はっきりとプリントできる
顔料プリントはコスパがよく、納期が短めのため人気のプリント方法です。にじみが少なく細部のデザインが潰れにくいため、くっきり・はっきりとしたシャープなデザインのオリジナルタオルに仕上がります。
△デメリット
・インクの乗った部分は若干肌触りや吸水性が落ちる
・染料プリントに比べるとやや色落ちしやすい
・タオル地の色が見える
それぞれの加工法でプリントしたタオルの生地を折り曲げてみると、顔料プリントはインクが着いていない白い部分が見えます。そのため広範囲に黒や紺などの濃色のプリントをすると少し薄めに仕上がってしまうので、顔料プリントは広範囲に濃色のプリントをすることに適していません。
色落ちや肌触りについてはあくまで染料プリントと比較した場合です。 顔料プリントでも極端に色落ちすることはありませんし、硬くて使えないということではありませんのでご安心ください。
■染料プリント
◎メリット
・綿本来の柔らかさと吸水性に優れている
・プリントのベース色として黒や濃紺など濃い色が映える
・顔料プリントと比べて色落ちしにくい
・最後に洗いの工程があるため顔料プリントに較べてホコリが出にくい
染料プリントは浸透性を利用して繊維の奥までインクを染みさせるため、プリントしたタオルの生地を折り曲げても地のタオルの色がみえることはありません。そのため、背景カラーが黒や紺などの濃色をプリントする場合とても仕上がりが美しく、適したプリント方法としておすすめできます。
△デメリット
・インクが若干にじむ可能性がある
・細い線や細かなデザインは表現が難しい
・洗いの工程があるためコストアップ
・顔料プリントと比べて納期が長め
タオルに染み込ませてデザインを表現するプリント方法のため、インクが少しにじみます。細い線や細かなデザインをプリントしたい場合には適していません。
染料インクはプリント後に、余分なインクを洗い流す「洗い」の工程があります。これは顔料インクの場合は必要ない工程のため、顔料インクよりもコストがかかります。
顔料プリントと染料プリントそれぞれに適している利用シーンは?
■顔料プリントのタオルに適したシーン
文字を小さく配置してプリントしたい場合や、ロゴやイラストの細かい部分を出来るだけきっちりと表現したい場合には顔料プリントがおすすめです。 タオルへの印刷なので限界はありますが、染料プリントに比べてデザインが潰れにくくなります。
染料プリントに比べてコストがかからないため、企業の周年事業や配布用のタオルに使われることが多い印象です。会社やお店の販促グッズを作る際にも人気があります。
■染料プリントのタオルに適した使用用途
ライブ会場やコンサートなどで販売されているタオルや、お店で販売されているタオルは染料プリントが多い印象です。タオルが持つ肌触りや吸水性を損なわないためタオルとしての機能を保ったまま、オリジナルプリントをしたい場合にはおすすめです。
ライブ会場やコンサートなどでタオルを使用して楽しむシーンでも、プリント作業の最後に洗いの工程があるため、タオルからほこりがでにくくなります。
まとめ|それぞれの違いを理解してオリジナルタオルを作ろう
オリジナルタオルを作りたい場合、顔料プリントと染料プリントどちらが適しているかはデザインによって異なります。また使用用途によってもおすすめのプリント方法が異なりますので、使用用途やデザインによってどちらのプリント方法が適しているのか判断する必要があります。
プラスワンでは様々な種類のタオルをご用意しています。オリジナルグッズ作成のプロがご希望に沿ったタオルの種類やプリント方法をご提案させていただきます。お気軽にお問い合わせください