お店や会社の周年祝いのノベルティ、あなたならどれが欲しい?
「開店3周年」や「創業10年目」といったお店や会社の周年祝いで“ノベルティ”を無料でもらったことはありませんか?ノベルティとは、店名や社名、ブランド名などが書かれ、景品広告とも呼ばれているグッズのこと。その種類は実に豊富ですが、もらう側の本音として、もらってうれしいものとそうでないものってありますよね。
そこで今回、突撃インタビューの第3弾として「もらってうれしいノベルティ」を京橋駅前で調査!10代の高校生から社会人、主婦、60代の会社員まで、幅広い層から男女半々の計50人に聞いてみました。
今回、調査でピックアップしたノベルティは以下5つのグッズです。
1.バッグ
2.ボールペン
3.タンブラー
4.カレンダー
5.タオル
気になる調査結果は……?
こうなりました!
ダラララララ(ドラムロールです)
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ドンっ!
今回は、5位から見ていきましょう!
【5位】得票数2 ボールペン
実用性のあるボールペンですが、残念ながら得票数は伸びませんでした。今回比較した他のアイテムとの中では単価が安く、お得感が少なかったからかもしれません。
とはいえ、「この中では一番使うから」(10代男・高校生)、「事務員なので、ボールペンはいくつあってもいい」(30代女・会社員)と、デスクに向かう人には欠かせないアイテムのよう。かさばらないうえ、消耗品に近いことから、何度もらってもうれしいのがボールペンの魅力のようでした。文具店や塾をはじめ、筆記用具をよく使う学生さんや事務員さんをメインターゲットにしているショップや企業で反響がありそうです。
【4位】得票数8 カレンダー
カレンダーといえば、年末や年度末の定番ともいえるノベルティ。調査をしたのが1月中頃だったこともあり「ちょうど今ほしいと思っていたんだよ!」(50代男・会社員)という声が多く上がりました。カレンダーをノベルティにする場合は、配る時期が大切なようですね。「自分では買わないので」(20代男・大学生)と、ノベルティに期待している人もいましたよ。
一方で、「カレンダーにはこだわっているので、逆に選びたくない」(20代女・会社員)という人もいて、ノベルティとしての価値を上げたいなら、ターゲット好みのデザイン&使いやすさを、あらかじめリサーチして反映することが必要ではないかと感じました。「書き込みができるスペースがあるものがいい」(30代女・会社員)という意見は参考になりそうですね。「机や棚にも置ける、小さめのものが使いやすい」(20代男・大学生)と、壁掛けの大きなものより、卓上用の小さなものが人気のようでした。
【4位】得票数8 タオル
カレンダーと同票で4位になったのがタオルです。「よく使うから」(40代男・会社員)、「この中で一番使う」(20代女・会社員)と、年齢や性別に関係なく、ほとんどの人が実用性の高さで選んでいました。
ただ、よくよく聞いてみれば、女性はお風呂など家で使う人が多いようで「柄が好みではなくても、家で使える」(20代女・会社員)と赤裸々な意見も(笑)。一方、男性はスポーツをしている人が過半数を占め、「ジムで必要なので」(30代男・会社員)と答えてくれたように、スポーツクラブや部活など外で使う人が多かったです。そのせいでしょうか、男性からは「かっこいいデザインがいい」(10代男・大学生)と、デザイン性の高さを求める声も挙がりました。女性にはバスタイムに使えそうな肌触りが心地良いもの、男性にはスポーツマン好みのエネルギッシュなものやスタイリッシュなものが良いかもしれません。
【2位】得票数12 バッグ
今回ピックアップした5アイテムのうち、唯一、男女比の差が圧倒的に出たのがバッグでした。選んだ12人のうち、10人が女性。年齢層は10代から50代まで幅広く、年齢を問わず女性から「使えるから」と支持を得ました。「実際によく使うしね」(10代女・大学生)、「買い物では必須!」(50代女・主婦)という意見。レディスウエアのセレクトショップやケーキ店などメインターゲットが女性の場合、バッグはノベルティとして大活躍しそうですね。
ちなみに、男性2人はともに10代で、高校生と大学生でした。理由は女性と同様に「使えるから」でしたが、男性は「バッグはこだわりたいので選ばない」という人も数名いて、メインターゲットが男性でバッグをノベルティとして用意しようと思ったら、かなりクオリティの高いものが求められそうです。
【1位】得票数20 タンブラー
そして、今回の調査で見事に第1位に輝いたのはタンブラーでした。調査中盤まではバッグと接戦を繰り広げていましたが、男性の得票が伸びなかったバッグに対し、男女両方から支持を受けたのがタンブラーの勝因。理由は「実用的だから」(20代女・会社員)という意見が大半を占めましたが、「5つの中で一番高価そう」(10代男・高校生)というのも1位になった理由かもしれません。
タオルと同じように、「仕事先に持っていきたい」(20代男・会社員)、「家で使いたい」(20代女・大学生)と、男性は外派、女性は家派と分かれたのも興味深かったです。ある男性からは「柄が気に入らなければ家で使う」(10代男・大学生)というリアルな本音も聞け、男性がメインターゲットなら、デザイン性も問われるかもしれません。また、年齢的には10代20代の高校生・大学生・会社員が中心で、若者に人気のあるアイテムのように感じられました。若者向けを意識することも重要そうですね。
街頭インタビューを終えて
ショップやレストランの店主や会社の経営者はもちろん、一般の人にとってもお土産選びなどで役立つのではないでしょうか。タンブラーが一番人気という結果になりましたが、配布するターゲットの男女比、年齢層、職種、趣味などまで考えて商品やデザインを厳選することが、喜ばれる秘訣なのだと感じました。
女性は家で使うことが多いせいか、比較的に何でももらってくれるようでしたが、男性は職場や学校、スポーツクラブなど外に持っていきたい人が大勢いて、男性向けのノベルティはデザインに力を入れた方が良さそうです。実際に、タオルを選んだ10代男・大学生は「店のロゴをあしらった、かっこいいものがありそうなので」、タンブラーを選んだ10代男・専門学校生は「周年記念らしい、プレミアム感のあるものがいいな」と、店や会社のセンスに期待していました。また、女性がターゲットのノベルティで、センスにこだわりたいのは外へ持ち歩くことが多いバッグでしょう。女性は口コミ力が高い傾向にあるので、お店や会社の宣伝効果にもつながりそうです。
予算的に品質は上げられなくても、デザインはセンスやアイデア次第。おしゃれなノベルティを作って配布すればプレミアム感が増し、お店や会社の印象アップは当然ながら、ノベルティ自体が広告塔となってくれることでしょう。
Interviewer&Writer:児島奈美
Special Thanks:インタビューにご協力いただいた皆様